サイド・オーダープレイ日記

スプラトゥーン3のDLCコンテンツ第二弾であるサイド・オーダーを叫びながらプレイする日記です。

【4】まどろみ

 

 

 

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~♪ オンリー・オブリガート ~ フルスロットル・テンタクル(Last Order)

 

 

 

 

 

いやーーーーーー、もうさ、最高すぎない?

胸熱展開のその先を行ってる。

太陽を直に浴びた気分。溶けるどころか消滅した。

 

まだ意識が残っているうちに最高ポイントを並べよう。ほいよ。

 

①フルスロットル・テンタクルのアレンジである

 

おや、フルスロットル・テンタクルをご存じでないと?

ならばこのリンクから聴いてくれ。今すぐに。

www.nintendo.com

 

この曲はスプラトゥーン2をプレイしていた人には思い入れが深い曲であろう。

それも、当時のフェスのバトルBGMであったり、ライブではトリにこの曲でテンションをブン上げて締めくくるというのが定石であったりしたからだ。

 

おや、ライブでテンションをブン上げていたことをご存じでない?

ならばこれを見に行ってくれ。今すぐに。

youtu.be

 

www.nicovideo.jp

 

youtu.be

 

youtu.be

 

このようにして重低音と色とりどりの光で我々のDNAに刻み込まれたソレは、感情をかき乱しながらとめどない涙と共に流れ出すのであった。

ビティンヌ WOW~!!!!!!!!!!

 

 

②ライブのアレンジを取り入れている

 

今これを読んでいる方々は通常の音源とライブの音源をどちらも聴いているハズだから、ライブだとかなりアレンジがきいていることに気づいただろう。

 

そのライブ用のアレンジがほぼそのまま、オンリー・オブリガートに使われているのだ。

 

具体的に言うと、ハイカライブ闘会議2018の14:30~の部分。

もしオンリー・オブリガートを聴く機会があったら、ぜひ聞き比べてほしい。

 

 

③オクト・エキスパンションとの関わり

 

真髄ここに極まれり。そう言っても過言ではないかもしれない。

語り始める前に、オクト・エキスパンションについて軽く説明しておこう。

ネタバレはさほどないのでご安心を。一切のネタバレを禁ずる方はスクロールを。

 

オクト・エキスパンションは、スプラトゥーン2のDLCとして2018年6月14日に配信された。

内容は、記憶を失った8号(主人公、通称:ハチ)がアタリメ指令やテンタクルズと一緒にアングラな雰囲気を醸し出す深海から地上を目指すというもの。

 

数々の試練をこなして満身創痍の身に襲い掛かる強敵。

ラスボスを倒さないと世界は消滅の危機。

あわや心が折れる寸前かというそのとき。

 

楽し気な二人の声と旋律。

フライ・オクト・フライというテンタクルズの新曲が流れ、混乱しているところにすかさずやってくる第二の打撃があった。

 

ライゾンネイ

にゅらざすてい

ディスミサイドン ギャロ ギャロ

 

なんと、フルスロットル・テンタクルのアレンジ曲、フルスロットル・テンタクル(Octo)が流れるではないか。

 

こうして絶望の淵に立たされた心はライブ会場さながらのキラメキを取り戻し、見事ラスボスを打ち倒すことができたのだった。

 

オクトとの関わりはこれだけではない。

オクト・エキスパンションの機能にあるチャットルームのsession#8やsession#9で明らかになるように、フルスロットル・テンタクルは二人が出会ったときに初めて聴いた曲であると同時に「テンタクルズ」のデビュー曲でもあるのだ。やばいよ。

 

さて、3つの最高ポイントをおさらいしよう。

 

①フェスBGMやライブのトリで使われたフルスロットル・テンタクルのアレンジであること

 

②ライブの激アツなアレンジを取り入れていること

 

③オクト・エキスパンションのラスボス戦でかかった曲であること

 

④フルスロットル・テンタクルは二人の架け橋となった曲であること

 

⑤フルスロットル・テンタクルはテンタクルズのデビュー曲であること

 

......2つ増えているが、まぁ誤差の範囲だ。

 

さて、これで最低限は語りつくした。

これらの3つのポイントを押さえれば、今日からあなたも狂いの境地へ達することができよう。

ようこそ、テンタクルズ界隈へ。

 

 

 

おおっと、締めくくりかけていたが、まだバトルの最中だった。

ではラスボス戦に戻ろう。

 

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ノリノリな曲に「体が勝手に動ク...」とどこかで聞いたようなセリフを吐くオーダコ。

 

そしてヒメセンパイはドローンに戻り、オーダコに向かってこのように言った。


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「へっ! プログラムされた世界なんざつまらねぇ!」

「ぬりたく〜る...テンタクルだッ!!」

 

 

カッコよすぎる。

ここでセンパイに堕ちたヒトは相当数いるのではいないか?

 

よっしゃあバトルじゃい、と気合いを入れたのも束の間。

なんだか様子がおかしいことに気づく。

 

大量に溢れるカラーチップ。

目まぐるしく強化される8号とセンパイ。

 

そう、ここぞとばかりにカラーチップが全放出されているのだ。意味がわからない。

 

ちょっと口を悪くした言い方をすると、バカの考えたゲームバランスになっている。

 

バカの量のカラーチップで強化されているから、そりゃまぁバカみたいな強さを手に入れるわけで。

 

プレイ中、「バカすぎる!!」とずっと大爆笑していた。意味がわからない。

 

そして最後には俺TSUEEEEEEE状態でオーダコをいじめて、センパイがメガホンレーザーをぶっ放す。

 

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流石にあのミズタさんも「HAHA! スゴイナ、メチャクチャな出力ダ!」と笑っていた。

うーん、本当に出力がバカ。

 

このようにコテンパンにして、力を失ったオーダコは……

 

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コダコになっていた。

かわいい。

 

コダコは「くしょー! あとちょっとでチツジョな世界をつくれたですのにー!!」と、ヒメセンパイのような荒っぽさイイダさんのような丁寧さの混ざった話し方で悔しがる。

 

そんな様子のコダコに向かってヒメセンパイは、「特別にチケットを送ってやっから、ライブにはマナーよく参加しろよな!」と実に爽快な笑顔で言った。

 

これにはイイダさんも「センパイ…!」と恋する乙女の表情に。

そしてコダコも「シェンパイ…!」と心を奪われていた。

 


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(ちなみにイイダさんの「恋する乙女」は公式の情報。すごいね。)

 

ボスは倒した。

さぁ、元の世界へ帰ろう。


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サイド・オーダー、これにて終了。

 

 

涙でキーボードを打てなくなる前に、サイド・オーダーのまとめに移ろう。

 

 

ここまでのプレイ時間は約3時間

歴代のヒーローモードやオクト・エキスパンションと比べると、かなり短かったと思われる。

だからと言ってこれはボリューム不足だ、と決めつけてはならない。

 

というのも、サイド・オーダーは周回プレイを前提としたゲームになっているからだ。

 

1回の失敗だけであとはスルスルと進んだ私は例外として、恐らくは何回も何回も失敗して強化をしながら30Fを進むことを想定している。

 

だから、周回することが苦にならないよう徹底的に無駄を削ぎ落としていることがサイド・オーダーから伝わった。

 

例えば、マップ。

ヒーローモードであれば各所に散らばっているヤカンを探し当てることから始まるし、オクト・エキスパンションであれば各駅を楽な方から進めるか報酬の多い方から進めるかという少しの戦略性を必要とした。

 

しかし、サイド・オーダーにはそれがない。

エレベーターに乗って、3つのステージから選んでね、でバトルが始まる。

 

簡単に言うと、とてもスッキリしているのだ。

 

このように周回プレイに重きを置いた結果、1周するのに数時間で済むようなゲームとなったと推測できる。

あとはまぁ、テンタクルズの関係性が我々が観測できないほどに進んでいるからこうなったという考えもなくはないような……うん。

 

何度も言っているように、これは周回プレイを基本としている。

だから1周するだけではサイド・オーダーを語りつくすことができない。

 

イイダさんとミズタさんの関係性、イイダの開発日記という名のヒメセンパイへの激重感情吐露日記の全て、オーダが生まれた背景……

 

これらを知るには、何度も周回するしか他に術はない。

 

さて、一旦はこれで終わりにしよう。

 

最後に、このような素晴らしいゲームを生み出してくれた任天堂並びにイカ研究所の研究員の方々に向けて、最大級の賛辞を贈る。

 

ありがとうございました!!

楽しかったです!!

 

 

 

さて、あのセリフでこのブログを締めよう。

 

 

ぬりたく~る、テンタクル!

【3】意外とすぐに着いた最上階

 

前回のあらすじ。調子に乗って舐めプをしていたら、26Fでライフがゼロになってしまう。

もう1回最初からやり直す筆者は、今度こそ最上階まで辿り着けるのか。

いざ最上階を目指す戦いへ。

 

......とココで、初っ端からネタバレになってしまうが、この塔は30Fまでしかない。

そして、私は既に26Fまで進んでいた

つまり、会話シーンや新ボスなどの盛り上がるシーンがなかったのだ。

以上のことから、最上階までの経緯をダイジェストでお届けする。ではどうぞ。

 

f:id:Konazato:20240224193619j:image(実家は大富豪なのに意外と庶民的なことを考えるヒメセンパイ)


f:id:Konazato:20240224193616j:image(トラブルで暗闇&全塗られに当たってしまい、キレながらテキを倒している)


f:id:Konazato:20240224193612j:image(もう訳がわからないよ)

 

このように1回目よりもぐちゃぐちゃになりながら、這う這うの体で29Fをクリアする。

そして、30Fに行く前に会話シーンが挟まる。

 

ブキを持っていないのに共に戦おうとするイイダさんを心配するヒメセンパイ。

それでも一緒に行きたい、いや行かないといけないと強い決意を表すイイダさんに、ミズタさんは「…言い出したら聞かないんだヨナ」と漏らすが、「イイダならブキなしでも自分の身くらい守れるダロ」と戦闘へ赴くことを肯定する。

なおミズタさんは、戦闘では役に立てないからとエレベーターの中からサポートに徹するそうだ。

 

……以前の会話からも見え隠れしてたが、イイダさんとミズタさんの強い信頼関係は、一体いつどこどのように培われてきたのだろうか。

最初は知り合い程度かと思っていたが、イイダさんの性格を正確に把握しているあたり、相当仲の良い二人だったことに違いない。

同じ訓練所で寝食を共にしたからなのか、音楽に関することから始まったのか、もっと情報が欲しい。頼む、イカ研究所。

 

少し話がズレてしまった。

気を取り直して、いざ行かん、30F。

 

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(8号の髪がピンク~ライトグリーンの配色に。これは確実にテンタクルズの二人を表しているだろ!!と筆者は大興奮だった。)

 

エレベーターが最上階に辿りつくと、なんとも禍々しいオブジェクトに、ドロドロしたなんかがいる。

そこですかさず挟まるムービー。

 

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(このブログを書いている最中、テキからステージまで全てが線対称なことに気づき驚嘆した。)

 

 

 

オーダは望んだ。

変化のない世界、すなわち争いもなく穏やかに生きる秩序の世界を。

 

対して、イイダさんは。

変化のない世界を望むこともあった。怖くなったり疲れたりすることもあるから。

それでも混沌の世界を歩んだのは、「いろんな色が混ざり合った先には ステキな景色が待ってるかもしれない」から。

 

かつて、ヒメセンパイはイイダさんにこう言った。

「アタシとイイダの色は単体だと濃すぎるけど 2つ合わされば無敵の最高カラーだな!」と。

そして、二回目のファイナルフェスのときは、こう宣言した。

「イイダが最高のトラックを作る限り アタシも最高のラップで応え続けっからよ!」

 

イイダさんは決して、ファイナルフェスで負けたから、全幅の信頼を置くヒメセンパイに従ったから、混沌の世界を共に歩んだのではない。

「創り上げる」ことにすっかり魅了された。そのエネルギーで溢れた地上の世界にどうしようもなく惹かれた。恋焦がれたから、互いにエネルギーをぶつけ合える混沌を選んだのだ。

「創造」することがどれほど素晴らしいものか、イイダさんは知っていたのだ。そして、改めて知ることもできた。

 

そう、だから––––––––––––

 

 


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「ワタシはそれを、センパイやハチさんや ミズタたちみんなと見てみたいんです!!」

 

 

 

 

 

「秩序を望み 私を生み出し 否定する存在…エラー」

「エラー エラー エラーエラーエラーエラー

 思考プロセスに 重大なエラーが発生」


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……言葉を重ねても、相容れないようだ。

最終決戦、オーダ改めオーダコとの戦いに移る。

それにしても……


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フツーに怖くね???

しかも強いし。

 

これ、本当にCEROレートがA(全年齢対象)のゲームなのだろうか。

もう子供を卒業した私でも怖いぞ。子供のときにこれをやってたら泣き叫ぶレベルだよ。

 

少し話が逸れるが、恐怖について語らせてもらおう。

恐怖とは、想定されていたものや一般的な観念が崩れ去ったときに起こる感情だと私は考えている。

例えば、人の形をしているが首だけがなかったり、関節があり得ない方向に曲がっていたり、上がると思っていた株価が暴落したりすると、「怖い」と感じるだろう。

そしてそれは、ゲームにおける「バグ」も同じような性質を持っている。

しっかりとプログラムをしたのに、色調がおかしくなったり、キャラが変な動きをしたり、「バグ」とは想定していない動きを生じさせる。

 

つまり、だ。

ノイズがかかった画面やおかしな挙動、どこがが壊れたような不協和音のBGMなど、まるで「バグ」が起こったかのような動きするコイツ自体が、恐怖そのものなのだ。

もっと砕けた言い方をすると、マジで怖い。ほんとに。

 

さて、このオーダコ、ポータルを壊そうにもテキがわんさかと溢れてなかなかダメージが入らない。

ポータルを壊してオーダコ本体に攻撃を当てようとすると、またもや多くのテキを出現させ、更に三連ハイパープレッサーや連続サメライドなどの反撃をかましてくる。

おまけにオーダコのHPはポータル並みかそれ以上。

おかげでライフが残り1になってしまったが、それでもオーダコを追い詰めることができた……のだが。

 

 

「恐るべき 混沌の力……

 しかし たった今 プログラムは完了シタ

 世界にあまねく 秩序の平穏ヲ…」

 

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時既に遅し。

オーダコは秩序の世界へと変えるプログラムを発信。

イイダさんは一瞬諦めかけるが、すぐさまオーダコのプログラムを除去しようとする。

が、それも空しく––––––

 

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(次回へと続く)

【2】目が覚めたよ 夢かと思ったよ

 

塔から吹き飛ばされてまたもや意識を失った8号。

やっと目を開けると……

 

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天国だった。

いや違う、ちゃんと意識を取り戻した。

 

どうしてこの世界に巻き込まれたのか、なぜヒメセンパイが元の姿に戻ったのか、その理由はイイダさんにあるそうだ。

 

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イイダさんの壁紙が相方であることに突っ込まないヒメセンパイ。こんなのもう日常茶飯事なのか。

というかこれ、金はともかく銀のネックレスをヒメセンパイが持っているのだけど、匂わせってやつだよな。

なぜここで急にテンタクルズファンを殺しにかかったのか理解ができない。勘弁してくれよイカ研究所。

 

……話を戻そう。

ここの世界は「ネリバース」で、イイダさんが作った仮想現実だ。

そして、精神だけをここに飛ばされてしまったらしい。

さっきの黒いモヤモヤ、オーダは、イイダさんを乗っ取り数多のヒトの精神をネリバースに取り込んだとのこと。

そしてミズタさんもそこに取り込まれたらしい。

 

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(イイダさんの敬語が外れた!? オクト・エキスパンションの設定資料集のときから薄々感づいていたが、この二人、やはり交友関係があったのか……。「~のね」や「~ちゃ」など、女性に多く見られる話し方であったため驚いた。それよりも、イイダさんにはヒメセンパイ以外にも気が許せる相手が居たのかと思うと、胸がぐちゃぐちゃになって、もう……。イイダさんとミズタさんの関係が気に食わないとか、そういう話ではない。この7年間、ヒメセンパイ大好きなイイダさんを見続けていたせいで、私の感情が追い付いていないだけなのだ。あぁ、私はこれをどう処理すればいいのか……。)

 

オーダは「色のない秩序の世界」を目的としている。

所詮仮想現実なのだから現実には関係がない、ということではなく、ネリバースへ取り込む際に意思を奪う「ノンカラ処理」を行うため、ネリバースに取り込まれたヒトたちは現実でも段々と気力を失ってしまうそうだ。

 

このネリバースを作ったことに対してイイダさんは自責の念に苛まれるが、ヒメセンパイは「大事な理由があったからなんだろ?」とフォローする。

 

うーん、ここのシーンめちゃくちゃ良くなイカ

二人が出会ってから9年。積み重ねてきた信頼の厚さが伺えて、私はここで目頭が熱くなった。

まだエンディングではないのに、この感情の乱れよう。私、最終決戦のときまで持つのだろうか。

 

何はともあれ、割とヤベーことになっているこの暴走、なんとかしても止めなければならない。

ということで、そのヤベーことの首謀者であるオーダを倒しに再度塔へ向かう。サイド・オーダーだけに。

 

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塔へ向かう前に、バチバチに難しくなってしまった難易度に対抗するためのハッキング(簡単に言えば強化)と、近くにある謎のロッカーの確認に移る。

最初のハッキングは「最大ライフ」を強化した。ライフが一個だと流石に難しい。

そして、お楽しみのロッカー鍵開けタイム。

ロッカーの一つ目にあったのは……

 

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……うん? 幻覚か?

と一瞬思ったが、ヒメセンパイとイイダさんの反応を見るに、現実らしい。

 

イイダさんは役に立つかもしれないと、恥ずかしがりながらも読むことの許可をくれた。

読んでいいんだ。ありがとう。

 

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メニューに「日記」の項目があるのはこのゲームだけなような。

開くと、インスタのストーリー風な日記が画面に表示された。

……された、が。おいおい待て待て。その背景はなんなんだ。

 

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(お互いのシンボルである王冠とヘッドフォンを交換してポーズを決める二人の写真。咽び泣くところだった。)

 

うん。十数年前のブログの雰囲気に似ていて、思わず笑ってしまう。

「うきゃ~~~!!」とか「ぶうぁ~~~っ」とか、独特な擬音語には目を背けて要約すると、前半がヒメセンパイへの愛、後半がネル社の被害者(「消毒」され自我を失ったタコたち)を助けるためにネリバースを作ったということだった。

そんなスゴイことを成し遂げようとするイイダさん。……この天才を失ったタコワサ将軍率いるタコたちの損失、ヤバくないか?

 

色々と準備が整ったところで、塔の内部にレッツゴー。

9Fまではサクサクと進み、あっという間に10Fのボス戦へ。

 

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(marziale:マルチャーレは、「勇士に」という意味があるそうだ。)

出典(https://inalesson.com/hassouhyougo/1398/)

 

ゴロゴロマルチャーレは銀色の殻にダメージを与えると段々と黒い中身が出てきて、そこにインクを当てれば大きなダメージを与えられる。

鈍足だが、画面奥に見えるバンパーにぶつかるとテキが更に出現するため考えなしにインクを当てるのは危険。

更に、殻を剥いでいくにつれ、最初は動きの鈍かったゴロゴロマルチャーレ自身の速さが上がるという、それなりに難易度の高いテキなのだ。

このように手応えを感じながらクリア。強かった。


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11F以降もやられそうになったりライフが削れたりとギリギリな状態でクリアして、やっとの思いで15Fへ。

 

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すると、会話シーンが挟まった。

そこでイイダさんが、「ワタシが心のどこかで何も変わらない静かな世界を望んでしまっていたのは本当なんです」と、オーダを生み出してしまったのは自分の心の弱さにあったことを謝る。

「変わる」ことに対する恐怖。元を辿れば、スプラトゥーン2のファイナルフェス、「混沌VS秩序」のときから同じ感情をイイダさんは抱いていた。

それは、ヒメセンパイ、引いてはテンタクルズという居場所が失われてしまうことへの恐怖である。孤独だったイイダさんは、恐れたのだ。

ファイナルフェスが終了してからもこのような不安を抱えていたのは、世界進出とネル社の被害者救援の二つを背負っていたからだろうか。

 

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弱気になっているイイダさんを、ミズタさんは「誰しもが持つ感情だろ」と、ヒメセンパイは「」と、二人がフォローする。

もしこれがスプラトゥーン2の時空なら、イイダさんは泣いていただろう。

しかし、イイダさんは強くなった。

 

「いえ、おふたりだけにはまかせません! ワタシも精いっぱい力をつくします!!」

 

イイダさんはこの数年間で、他人を頼る力も、自分の力で歩く力も、しっかりと手に入れたのだ。

......泣きそう。てかちょっと泣いた。

 

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成長を感じたところで、さっそく次の階へ。

苦戦を強いられる場面もあったが、ゲームに慣れたこともありスムーズにクリア。

そして、20Fのボス、カイセンロンド戦へと突入。

(スクショに失敗してボスの名前が見えにくくなってしまった)


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(rondo:ロンドは「回旋曲(かいせんきょく)」や「輪舞曲(りんぶきょく)」と訳される。回線と海鮮と回旋の意味を重ねた、任天堂の言葉遊びが伺える。)

 

カイセンロンドはこの層を全て壊して倒すボスだ。

光を放っているのはセンサーで、これに見つかると更なるテキが出現する。回避方法は二つあり、一つ目がセンサーから離れること、二つ目がイカ状態でセンプクすることだ。

 

このテキ、スプラトゥーン2のヒーローモードやオクト・エキスパンションに登場したボス、タコツボベーカリーに少し似ている気がする。

しかし難易度はこちらの方が断然上で、近くに寄ればテキの応酬が、遠くに行けばそもそも攻撃できないという難しさを味わう。

特に、反射するコラパルテという、駒のように回転しながら攻撃してくるテキには何回もやられかけたが、どうにかクリア。

 

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このように、死屍累々の状態で最上階を目指す。

トラブルの階を真っ先に攻略したりゲキムズをあえて選んだりするなど、まぁどうにかなるだろうと甘く見ていた矢先のこと。

 


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やられた。

しかも、難易度が「フツウ」の階で。

 

 

「後ろを向きすぎてはいけないが、常に最悪の事態は想定する」という言葉の重要性に気づく、愚かな筆者。

 

ま、まぁまぁ、二時間プレイして26Fも進んだのは優秀な方ではないのか。

そう心の中で言い訳をして、一旦プレイは終了。

 

さて、次はどのように攻略していこうか。

それではまた会おう。バイバイ。

【1】ようこそ秩序の世界へ

 

ドン。

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ドン。

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ドン。

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スプラトゥーン3発売前の最終トレーラーでの匂わせから約1年5ヶ月。

2024年2月22日の午前10時、待ちに待った「サイド・オーダー」が配信された。

いつも通り、ニュース(ラジオ)での導入を聞いて……

 

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「駅からはハイカラスクエアにも行くことができる!」

「ハイカラスクエアでは、何やらアヤシイ事件が起きているそうだ……巻き込まれないように気をつけろ!」

という如何にもなフラグをさらっと流し、いざ乗車。

 

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……する前にここでちょっと泣いた。

 

懐かしのハイカラスクエアに、周りに貼ってあるステッカー、特にテンタクルズのロゴでうるっと来る。

 

気を取り直して、今度こそ乗車。

 

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(フェスをやったときの浮かれた服装のままにしていて、ちょっと恥ずかしいよという図。)

 

テンタクルズの「レッド・ホット・エゴイスト」をBGMに移動。

しかし、ザ……ザザ……と画面にノイズがかかり、気が付くと……

 

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目に見える全てが真っ白な世界に入り込んでしまう。

どこだここ。それよりも、なにやら聞き覚えのある声がするぞ。

 

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ヒメセンパ……ではなく謎の声に誘導されて、なんとか自分のことを思い出した、ハチこと8号。いや、8号ことハチだろうか。

 

オクト・エキスパンションの導入&見た目設定もこのような感じだったので、またもや涙腺に888のダメージ。

 

さて、8号が辺りを見回すと、桃色の物体が視界に映る。

 

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ギャーーーーーーーーー!!!!!!!!

かわいいが空を飛んでる!!!!!!!!

そりゃジロジロ見ますって!!

 

謎の機械生命体は「ヒメ」というヒトらしい。

えぇ、存じておりますとも。私がオタクになった原因の一つですからね。

 

それにしても、紹介映像では何万回と見ていたが、こうやって自分のSwitchで見るとかわいさが倍増して見える。というか、マジで画質が良い。技術を感じる。

 

序盤からエンジンがフルスロットルな頭を少し落ち着かせつつ、説明タイムに。

 

「ウルトラ・カラーパルス」のアレンジ曲を背景に、「オマエのダチのヒメだ!」→間が開く→ツッコミというストーリーモードではお馴染みの流れを噛みしめて、色々と話を聞いてみた。

 

ふむふむ、ヒメセンパイはどうやらイイダさんとはぐれてしまったようだ。

だから、探すのを手伝ってほしいと。

 

そりゃもう合点承知よ!と言わんばかりにタワーへ向かう。すると、そこの上層部からノイズ交じりの救援信号を受け取った。

 

うおお! 今から助けにいくぞ!

 

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……ごめんよ、その前に探索タイムを。

こうやって無情なオタクが生まるのだ。

 

今度こそタワーの中に入ったは良いものの、ずいぶんと構造が変わっていて驚く。

そして、黒いインクの中からホネのおサカナさんがぴょこぴょこと。

 

テキなら倒すべし。しかしブキはなし。

そう思っていると、ヒメセンパイがブキを生み出してくれた。……生み出してくれた!?

 

曰く、「よくわかんねーけどできる気がしてさ…」とのこと。

じゃあできるね。ヒメセンパイだもんね。

 

無駄に堅いおサカナさんを連射の遅いマニューバーでやっつけ、エレベーターへ。

 

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開いた扉の先には、血色の悪い(と言うには色が変わりすぎている)一人のタコが立っていた。

 

テキか!? いやいや、巻き込まれた側だ、という会話を交わしてエレベーターの中へ。

 

このアンニュイで漂う色気を隠し切れていないボクっ娘タコは「ミズタ」という名前らしく、皆と同じく気づいたらこの街にいたとのこと。

 

イイダさんの声を聞いて塔に入ったものの、さっき倒したサカナ、「スケルトーン」に邪魔されてケガをしてしまったようだ。その包帯はファッションじゃなかったのか……。

 

ケルトーンは確かに強敵だが、パレットにカラーチップをセットすれば強くなれるらしい。

 

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(もしこれがプ〇キュアなら変身シーンが挟まっていた。もちろんそんなシーンはなかったが、代わりにヒメセンパイのかわいらしい姿を堪能できた。僥倖。)

 

こうして、仕様上1階ずつしか登れないエレベーターで最上階を目指す戦いが始まる。

 

ポータルを壊したり、

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エリアを塗ったり、
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ヤグラを運んだり、
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みんなのトラウマを押し進めたり、
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ヒメセンパイに目が奪われて危うく倒されかけるも、9Fまで到達。
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そして、イイダさんがいると思われる最上階の10Fに。

ボスと対面する前に、少し周りを見てみる。

 

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あ、ヒメセンパイの王冠にデンヂナマズのぬいぐるみが閉じ込められているぞ。

イイダさんの精神を取り込んでいるからか?

※この時点で筆者は画面中央のイイダさんの存在に気付いていません。

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こっちはジョウロ……そういえばイイダさんって食材にもこだわってたっけ。

※この時点で筆者は画面中央のイイダさんの存在に気付いていません。

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おや、ハイカラスクエアのニューススタジオに置かれているテレビまであるのか。

イイダさんに縁のあるものばっかだな……

※このあともグリグリと辺りを見渡していましたが、それでもムービーに入るまでイイダさんの存在に気づきませんでした。

 

よし、ボスを倒しにいくか。

そう意気込んで進むと、まさかのイイダさんがいた。(筆者はここでやっとイイダさんの存在に気づきました。)

 

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あっなんかテクノポップのMVのサムネみたいな画角してる……

という気持ちと、

ファイナルフェスの衣装の3Dモデルをここで出してくれるんですか任天堂さん!?

という気持ちがせめぎ合って「ひぃぃ……」って声が出た。ひぃぃ。

 

イイダを取り戻すとはいえ、ヒメVSイイダの構図になってしまうこのバトルをしたくなかったが、これはゲーム。コントローラーを構えてイイダ・エジタンドと戦う。

 

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(esitando:エジタンドは「控え目に」という意味を表す音楽用語だそうだ。)

出典(https://inalesson.com/hassouhyougo/1398/)

 

最初のボスだし楽勝でしょ、と気楽に構えていたのも束の間、スケルトーンは多いしイイダさんの攻撃は強いし、これ序盤に戦うような相手じゃねぇ! と涙目に。

 

物静かだが、身体の奥底からじわじわと燃え上がってくるようなイイダさんの曲に気を取られたりして本当に危なかった。というか一回やられた。まさかライフを一個削り取られるとは……

 

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このようにぶつくさ言いながらも、最終的にはなんとか倒す。

すると、イイダさんが乗っ取られていた変な機械からふよふよと黒いモヤが現れる。

 

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「なんだぁテメー?!」というヒメセンパイの怒りに、この黒いモヤは丁寧に名前と己の目的を答えてくれた。

 

いや、名前と目的を聞いても意味がわからないのですが……と疑問に思っていると、突如として塔が暴走。我々は塔の外へ放り出されてしまう。

 

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(二人を助けてくれるヒメセンパイ。かわいいね。)

 

そして。

♪テーーーン テーーーン テテテーン

と例のBGMが流れ、ここでやっとタイトル回収。

 

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……まだ何も呑み込めていないが、この先どうなるのか。

元の世界を取り戻す戦いは、まだ始まったばかり。

乞うご期待。